本日は地域・経済活性化調査特別委員会が開かれました。
この委員会としては初めての視察が組まれました。とはいっても、板橋茶論区役所からバスで5分程度の帝京大学先端総合研究機構。加賀中学校の隣です。いつも通っている地域です。補助87号線沿いにできた新しい施設です。
初めて中に入りまして、中西センター長からこのセンターの役割や研究分野についての説明がありました。写真にもありますが、6つの研究分野と、AI活用部門とヒューマニティーズ研究部門が横の連携を行う、という仕組みのようです。
日本の大学研究というとタコツボ化ということはよく言われていて、隣の研究所は何する人ぞという感じで、それぞれの専門に入りすぎて、横の連携が貧弱です。その対応として、横断部門と縦断部門で互いに連携していきましょう、ということのようです。
実際のところは、まだこのセンターはできて1年半程度なので、具体的な連携はこれから、、といった感じでした。
板橋の地域経済発展のためには産官学の連携が重要なことは言うまでもありませんが、官の役割についてあらためて考える必要があると感じました。中西センター長は専門分野が産学連携であり、専門家からの意見としては官は平等を重視するあまり、スピード感に欠ける場合がある、というご意見にはおっしゃる通りだと納得いたしました。
「区」としての役割としては「学」が必要としていることと地場産業の「産」をしっかりマッチさせる場を作って「むすぶ」ということが重要である、という認識を持ちました。
現状としてもさまざまな補助金や、いたばし産業見本市など行われていますが、なかなかビジネスマッチとして有効に活用されているか?というと疑問が湧いてきます。現場としてはいろいろ頑張っているのはよくわかるのですが、出店している側としてはビジネスにつながっていないそうで、なんらかの対策が必要だと思います。
あとは基礎研究は時間がかかるものが多く、企業としても短期間の補助金ではなかなか成果が出しづらいということもあるようです。これまたなかなか難しいですが、長いスパンでの補助金制度もぜひ検討していただきたいです。